公開日 2016/03/13 12:43:41
3/8(火)「第4回電磁波エネルギー応用セミナー」@京大品川オフィス 成功裡に終了
3月8日(火) 京都大学 品川オフィスにて、JEMEAの渉外活動ワーキンググループ主催で開催いたしました
第4回電磁波エネルギー応用セミナー
‐マイクロ波科学発展を開いた先達の歩みを学ぶ―柴田長吉郎先生を偲んで―‐
http://www.jemea.org/modules/eguide/event.php?eid=62
につきましては、お蔭様で成功裡に終了いたしました。
会場が30人定員の教室で開催のため先着30名限定でしたが、セミナー29名(うちJEMEA会員14名、非会員15名、うち学生10名(7名が海外からの留学生))交流会15名(うちJEMEA会員9名、非会員6名)の方々にご参加を頂戴いたしました。
当日は、座長の和田雄二先生に今回のセミナー開催のきっかけとなった故柴田長吉郎先生とJEMEAの関わりなどをご紹介いただき、1分間の黙とうを行い、引き続き松村顧問から会の趣旨のご紹介をいただ引き続き2件の講演が行われました。
まず二川佳央先生(国士舘大学 理工学部長・教授)より「柴田長吉郎先生の足跡をたどる-新しい電波応用技術の礎-」という演題で柴田先生の略歴とご功績をお話しいただきました。柴田先生はマグネトロン開発、富士山レーダー開発などにも関わり多くの特許をお持ちで、企業勤務の後は大学の教員として後身のご指導にあったっていらしたこと、JEMEAの母体である「日本電磁波応用研究会」の会長として、そして設立時からJEMEAの顧問として運営にご指導をいただいたことが紹介されました。また柴田先生は「こけし」の研究はじめ、趣味人としても人生を楽しまれていた御姿が披露され、当日はご著書、柴田先生から寄贈された「こけし」も展示されました。
引き続き、柳田祥三先生(大阪大学)より「柴田先生のマイクロ波パルス照射効果と化学反応シミュレーション」という演題でご講演をいただき、柴田顧問の論文「Non thermal effect of Microwave power」に記載されている実験例を最新の計算化学Spartanから再検討いただきました。当日参加来場者、ことに学生の皆様から質問を受け、活発な議論が盛り上がっておりました。
その後、柴田長吉郎先生ゆかりの皆様からのスピーチをいただき、数々のエピソードが紹介され、柴田先生の偉業に思いをはせる時間となりました。
「当時のマイクロ波研究と現在の科学も常に延長線上につながっており、万人が享受している恩恵も柴田先生の研究が源流であったと知りました。」という文章をご来場いただいた方からいただきましたが、このようなセミナーに直接指導を受ける機会をいただけなかった若い世代の方々に参加いただけたことは大変意義があったかと存じます。
講師の柳田先生、二川先生、スピーチをいただいた
第一高周波工業(株) 代表取締役社長 平山鋼太郎様
ミクロ電子(株) 代表取締役社長 山中亨様
上智大学 准教授 堀越智様
座長と当日の司会、スピーチを頂戴した
東京工業大学 (前JEMEA理事長)和田雄二様
ご来場の皆様、誠にありがとうございました。
また当日の運営にあたりましては、会場をお貸しいただいた京都大学品川オフィスの関係者の皆様、日本蛍光化学株式会社 佐藤敏正様には大変お世話になりましたのでお礼を申し上げます。
特定非営利活動法人日本電磁波エネルギー応用学会
理事長 滝澤 博胤
渉外活動ワーキンググループ
部会長 松村竹子(ミネルバライトラボ・JEMEA顧問)
関連記事:訃報(JEMEA特別会員/顧問 柴田長吉郎様)
http://www.jemea.org/modules/news/article.php?storyid=314